- 【Vol.131】「今日はソーシャル、あまり楽しめなかった…」が減っていくコツ──ダンスと自己効力感
【Vol.131】「今日はソーシャル、あまり楽しめなかった…」が減っていくコツ──ダンスと自己効力感
こんにちは、SHINJIです。
先日のイベントのソーシャルタイムで、こんなご質問をいただきました。
今日はこの質問を起点に、ダンスを長く楽しむうえでとても大切な、“自己効力感”という視点から整理してみます。
結論:ダンスを安定して楽しめる人は、“楽しさの一部を自分で作れる人”
まず結論です。ソーシャルで安定して楽しめる人は、周囲から楽しさをもらうだけではなく、自分で楽しさを作る力を持っていることが多いです。
構造化すると、楽しさには大きく2つあります。
- 外から来る楽しさ:相手・音楽・イベント・場の雰囲気・タイミングなど
- 自分で作る楽しさ:自分のテーマ・課題・観察・達成感など
もちろん、ペアダンスは相手がいるからこそ生まれる楽しさが大きいです。
ただ、外からの楽しさだけに依存すると、日によって満足度がかなり上下しやすくなります。
逆に、自分でコントロールできる目的を持っていると、多少コンディションや相手が違っても、楽しさや学びを自分で回収しやすくなります。
整理① ソーシャルの楽しさは、もともと“波がある”
まず前提として、ソーシャルは毎回同じではありません。
- 相手が違う
- DJや音楽が違う
- 自分の体調や集中力が違う
- 会場の雰囲気や混み具合も違う
つまり、ソーシャルは元々変数の多い場です。
だから、楽しい日とそうでもない日があること自体は、ある意味とても自然です。問題は、そこに対して、
という期待を毎回持っていくと、少し噛み合わなかっただけでつまらない、
と感じやすくなるということです。
これ自体は悪いことではありません。ダンスに楽しみや喜びを求めるのは自然なことです。ただ、その比重が大きくなりすぎると、ダンスの満足度が“外部環境偏重”になりやすい。ここが一つ目の整理です。
整理② “自己効力感”があると、楽しさを自分で安定させやすい
では、自己効力感とは何か…ということですが、ここではシンプルに、
と捉えると分かりやすいです。
たとえばソーシャルで、
- 今日はフレームを丁寧に意識してみよう ※自分で実践し満足
- ベーシックをボールから綺麗に踏いてみよう ※自分で完結し満足
- 肩や胸のスタイリングを小さくでも入れてみよう ※自分でトライし満足
- 音のアクセントを1回でも拾ってみよう ※自分で拾って満足
- 相手との呼吸が合う瞬間を1回探してみよう ※自分で挑戦し満足
こういった“自分がコントロールできる目的”を持つと、その日の価値が、
- 誰と踊れたか
- どれだけ盛り上がったか
だけではなくなります。つまり、
- 今日は思ったより相手に恵まれなかったけど、フレームはかなり意識できた
- 場にはあまり乗れなかったけど、ベーシックの質は一段上がった気がする
- 大成功ではないけれど、自分なりの前進はあった
こういう感覚が残るようになります。
これが、ダンスを長く続けるうえでかなり大きいです。
整理③ “自分で楽しむ”は、相手を無視することではない
ここは誤解されやすいので大事に書きます。
「自分で楽しむ」と言うと、一人で完結するとか、相手を見ないとか、そういう意味に聞こえることがあります。
そうではなく、実際は逆で、自分の楽しさを全部相手に背負わせない人の方が、相手にも優しくなりやすいです。なぜなら、
- 過剰に期待しすぎない
- 少し噛み合わなくても不満になりにくい
- 自分の機嫌を自分で扱いやすい
- 余白を持って相手を観察できる
からです。ペアダンスはコミュニケーションです。
だからこそ、“周囲(相手)から何をもらえるか”だけではなく、この時間の中で“自分自身では何を作れるか”という視点があると、結果的に関係も安定しやすくなります。
アクション:ソーシャルの前に、“自分で持っていくテーマ”を1つ決める
ここからが具体的なアクションです。大事なのは、相手や結果ではなく、自分でコントロールできるテーマを持つことです。
① ダンス視点の”技術テーマ”を1つだけ決める
- フレームを今日は丁寧に保つ
- ベーシックをボールから綺麗に踏く
- 重心移動を雑にしない
- 手先までスタイリングを意識する
- 音に合う止まり方を1回でも作る
→ イベントの雰囲気だけを受動的に受け取るだけよりも、自分でコントロールする目的があった方が自己効力感を安定して作りやすいです。
→ 欲張って全部やるより、今日はこれだけ、と、優先順位付けすることにより、効果も得られやすくなります。
② シンプルに”観察”を楽しむ
- ただ雰囲気を観察して楽しむ
- ただ人を観察して楽しむ
- シンプルに音楽を楽しむ
- 自分はどこで力みやすいか観察して楽しむ
- どの音で自然に気持ちが乗るか、呼吸が合う瞬間はどこか楽しむ
→ 相手に依存しなくても、”観察”自体が楽しさの一つになります。
③ 小さな達成を思い出して終わる
- 今日は1曲だけでも落ち着いて踊れた ※これだけで満足
- ベーシックの踏み方が少し整った ※これだけで満足
- いつもより相手を丁寧に感じられた ※これだけで満足
- 無理に盛り上げず、自分の呼吸で踊れた ※これだけで満足
→ 期待値を大きなものにせず、小さな達成感を作ることが、自己効力感を育てます。
論点:「自分で楽しむ力」があると、ダンスが“他人任せ”にならない
ここが今回の論点です。ソーシャルの楽しさは、もちろん相手や場の力も大きいです。ですが、そこだけに頼ると、どうしても満足度が不安定になります。
- 今日は良い相手がいなかった
- 今日は苦手な人がいた
- 今日は好きな曲が少なかった
- 今日は場の空気に入り込みづらかった
- 今日のイベントは、踊りのスタイルが合わなかった
- 全体として、環境が合わなかった
こういう日は、どうしても起こります。ただ、そのたびに満足度が大きく崩れると、ダンスの世界そのものが、つまらなく感じてしまうことがあります。なので大事なのは、“楽しさを全部受け取る側”でいないことです。少しでも、
- 自分でテーマを持つ
- 自分で課題を回収する
- 自分で達成感を見つける
この習慣があると、ダンスの楽しさがかなり安定してきます。
特に、ソーシャルで感情が上下しやすい方ほど、“自分でコントロールできる楽しみ”を増やすことが、中期的にかなり効きます。
結論として、もしダンスを長く楽しく続けたいのであれば、自己効力感を育てること──つまり、自分で楽しめる力を持つことは、とても大きな土台になります。
🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
本稿の答えはこうです。
周囲から楽しさをもらうことも大切。でも、それだけにせず、自分で楽しさを作れる部分を少しずつ増やしていくこと。
それが、ダンスの楽しさを安定させる大きなコツです。
- ✔️ 自分で楽しむことは、わがままではなく大切な土台
- ✔️ 毎回まわりから自動的に楽しさをもらおうとすると、凹む日が出やすい
- ✔️ だからこそ、自分自身で楽しむための習慣を持つ
- ✔️ 具体的には、自分でコントロールできる目的や課題を持っていく
- ✔️ フレーム・ベーシック・ボールの踏み方・スタイリングなど、小さなテーマで十分
ペアダンスは、相手と作る楽しさもあれば、自分で育てる楽しさもあります。
この両方があると、ダンスはもっと安定して、もっと長く、もっと自由に楽しくなっていきます。
またフロアで。
SHINJI
※深堀したい方は、こちらの記事もご参考下さい。
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