【Vol.39】ダンスが伸びる人の共通点|“学ぶ順序”シリーズ④ 学びの逆算設計──ゴールから逆に組み立てる
ダンスに限らず、何かを習得する時にとても効果的なのが、
「ゴールから逆算する」という発想です。
“どこを目指しているのか”を最初に描いておくことで、
今やるべきことが自然と見えてくる。
これは、静かに着実に伸びていく人たちが、よく使っている学び方です。
心の赴くまま過ぎて迷子になった時は
たとえば…
- サルサの音楽に自然に乗れるようになりたい (いつか・・・)
- パートナーとしなやかに踊れるようになりたい (なんとなく・・・)
- 自分のスタイルで表現できるようになりたい (何年か後には・・・)
ゴールはあるけれども、具体的なイメージは曖昧であり、
日々のレッスン参加や練習が、「心のままに」「とりあえず楽しいから」のみだと、
人によっては迷子になってしまう時もあるかと思います。
楽しいだけでも勿論良いかとは思います。その上で、もし満足できない時がきたら、一つゴール設定のタイミングかもしれません。
小さなゴールから逆にたどっていく
ここで使えるのが「逆算設計」という視点。
たとえば──
- ソーシャルで1曲フルで踊れるようになりたい (3か月後)
- 週1回イベントに出て、サルサもバチャータも楽しめる自分になりたい (6か月後)
- いつかステージに立って、大会に出て入賞したい (1年後)
そんなゴールを描いたら、あとはそこから逆に道筋をたどっていきます。
例として、「3ヶ月後にソーシャル1曲を通して踊れるようになりたい」なら、
→ 2ヶ月後にはペアで回転が安定してできるようにしておきたい
→ 1ヶ月後には基本のリード&フォローを身につけておく
→ 今月はベーシックステップとリズムをしっかり身体に落とし込む
このように、未来から今を設計するだけで、
日々の練習の意味や優先順位が明確になりますし、選択するレッスンの内容も変わってくるかと思います。
自分の“理想の踊り方”から逆算する
「どんなふうに踊れるようになりたいか?」
この問いに、正解はありません。
でも、この問いを持ち続けている人は、必ず伸びていきます。
- 静かに落ち着いて、余裕を持って踊りたい
- 感情を込めて、音と一体になった踊りがしたい
- 誰かと心地よく響き合う時間を持ちたい
どんな理想もOKです。
その理想を、具体的な技術や感覚に分解しながら、順序立てて組み立てていく。
これが、静かに上達する人の共通点です。
おわりに:道筋が見えると、不安が減る
“なんとなくやってる”を卒業して、
“自分のゴールから逆に組み立てる”学びへ。
この変化があると、焦りや不安がスッと減り、
練習がぐっと心地よく、楽しいものになります。
ダンスは自由だけど、
自由の中に「静かな設計図」を持っている人ほど、芯がある踊りになる。
これが、“学ぶ順序”シリーズの最後に伝えたいメッセージです。
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