【Vol.80】伝わるバチャータ、伝わらないバチャータ──ロールで噛み合うための3つの確認
こんにちは、SHINJIです。
今回は、バチャータの上半身ロールにフォーカスして、リード&フォローが“伝わっているか?”を確認するための3つの視点をお届けします。
華やかに見えるロール。でも実際には「ついてこれない」「届いていない」「自分から動いてしまっている」…という声もよく聞きます。
そんな方に向けて、“噛み合うロール”を作るためのヒントを、リード・フォロー両面から解説していきます。
🎥参考動画 – バチャータロールの実例
🔸チェック①:ロール前に「プレパレーション」が伝わっているか?
ロールの直前にプレパレーション(準備動作)がないと、フォロー側は「動いていいのか分からない」と感じてしまいます。
具体的には、ロールの直前に“絞り”や“スイング”など、流れを生む動きを入れておくことで、次の展開が伝わりやすくなります。
その“前ぶれ”があることで、フォロー側も自然に動きに乗る準備が整います。
🔸プレパレーションの具体例(フォローが安心して“乗れる”動きづくり)
・体幹の絞り(トルク)を先に入れる
→ 胸・肩・腰をややねじることで、「これからロールが始まる」という予兆を与える
→ 上半身のエネルギーが伝わりやすくなり、フォローが“流れ”に乗りやすくなる
・軽い“スイング”または“体重移動”
→ ロールの直前に、リズムに合わせて“揺れ”や“体の重みの波”を相手に共有
→ これにより、タイミングを感じ取りやすくなり、「今だ」という合図になる
・腕の張りやテンションを一瞬加える
→ リードの手から一瞬テンションを送ることで、フォロー側に“これから動くよ”というスイッチを届ける
→ 強すぎず、あくまで“合図”として軽く丁寧に
🔸チェック②:ロールが「胸の中心」から始まっているか?
上半身ロールは、腕や肩で形を作るのではなく、胸の中心(ボディコア)から流れを出すのが基本です。
プレパレーションによって生まれた流れを、まず“胸”で受け取り、そこから自然に外へと流していくような感覚があると、力で無理やり動かす必要がなくなります。
意識したいポイントは、次の3つです。
-
胸のアイソレーション
胸の中心から外へ向かって流れるような、柔らかな動きを意識すること。 -
枠の角度
腕の構えや肘、肩の角度も、ロールの際、自然に沿って乗ることが可能なポジションかをチェックしましょう。 -
重心の流れ
身体全体の重心が、胸から円周に沿って傾くように流れていると、無理なく動きにつながります。
力で“形”だけをなぞっても、うまくはいきません。
「胸の中心から始まり、外へと自然に流れていく」という感覚を、ぜひ一度意識してみてください。
🔸チェック③:ロール中、“待てているか?”
リードが早すぎると、フォロー側が追いつけません。
逆も然りで、フォローが自分の判断で行って動いてしまうと、
リードとちぐはぐになり、こちらもまた上手くいきません。
“誘導”より“同調”の意識が大切です。
- 相手の動き出しを待つ意識
- 「ついてきた」ではなく「一緒に流れてる」感覚
- 止まってもいいから、“噛み合うタイミング”を探す
💃補足: フォロワー側のヒント
ロールを受ける時、体幹も意識つつ、 背中から“動きに乗る”感覚を持つと、受けやすく・美しくなります。
🕊まとめ
バチャータのロールは、ただ“しなやかに動く”だけではなく、
「伝える力 × 待つ余白」があってこそ、美しい流れが生まれます。
少しずつ、相手との“噛み合い”を感じられる瞬間を増やしていきましょう。
またレッスンでお会いしましょう。SHINJIでした。
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