【Vol.94】ソーシャルで自分に合う人がいないと感じてしまったときの処方箋──自分の“満たされたい”だけに偏らないヒント

Bachata

【Vol.94】ソーシャルで自分に合う人がいないと感じてしまったときの処方箋──自分の“満たされたい”だけに偏らないヒント

こんにちは、SHINJIです。
ペアダンスの現場に20年いると、次のような相談を受けることもありました。

「ソーシャルに行くと、どうしても自分に合う人がいないと感じてしまうんです…。そんなとき、どうしたら良いでしょうか?」

まず、一定量の経験を積むと自分の好みも出てきます。
なので、その感覚が出ること自体は自然です。

その上で、様々なパターンがあり、一概には言えないものの、
どの場所に行っても同じような感覚が残る場合は、
“自分が満たされたいだけ”になっていないか?を、
一度考えてみるタイミングかもしれません。

「自分が気持ちよく踊りたい」「合う人と踊りたい」──その思い自体はとても大切です。私たちは日々の仕事や生活の中で色々抱えているからこそ、「ダンスで満たされたい」と思うのは自然なこと。ただ、その軸が“自分中心だけ”に傾きすぎると、相手との間にズレ(GAP)が生まれやすくなります。

ペアダンスは、楽しむ娯楽である一方で、コミュニケーションでもあります。
一方通行で“求めるだけ”だと、どうしても噛み合いません

🔶そもそも100%合う相手はいない(合っても変化する)

長年の現場経験からの主観も含みますが、
結婚と同じで、100%自分に合う人はほぼいません。(いたら奇跡です)

    • どんなに息が合っていそうに見える二人でも、裏側では「このリードが良い」「このフォローの方がやりやすい」といった微調整の会話を重ねています。
    • InstagramやYouTubeで美しい動画を発信している有名なペアでさえ、舞台裏では意見がぶつかり合い、時に激しい衝突があるのも日常です。

ちなみに、愛し合っていたペアが、ダンスが合わないことを理由に離婚する──そんなことも、実は日常茶飯事の世界です。
また、仮に「合った!」と思えた相手でも、時間が経つにつれてお互いの成熟度・スタイル・好みが変化し、必ず新しいGAPが生まれます。

このGAPが存在すること自体が自然であり、むしろダンスを長く楽しませてくれる要素でもあります。言い換えると、合うためには、そもそもGAPが存在するのが普通である、その上で共鳴できる部分を見つけながら、そこに自分のスタイルを重ねて調整していく視点を持つことも、とても大切なアクションです。

その視点があれば、「気持ちの良いダンス」をできる瞬間が、自然に増えていきます。

🔶“自分を大切にする”+“相手も大切にする”の両輪

自分の踊りたいように踊ることは、とても大切。まずは自分を大切に
そのうえで忘れたくないのは、相手も同じように「気持ち良い時間を過ごしたい」ということです。

相手を観察し、体格・リズムの乗り方・好みのレンジを推測し、一緒に気持ち良くなれるダンスを組み立てていきましょう。

🔶処方箋:その場で出来る“小さなハンドル”

1) まず観察する
自分を大切にしつつ、”相手のスタイル”も観察し、
“共鳴できる場所”を見つけていきます。
これは、難しい場合は、1曲内で“共鳴点”を見つける必要はありません。
何度も踊ってお互いの“気持ちの良いスペース”を探していきます。

・スタイル・ジャンル・特性を観察する
・同時に呼吸が合った瞬間 / 同じアクセントで止まれた瞬間
・合わない要素やテクニックは引き算(難度/速度/可動域/技を調整・カットする)
・リード/フォローの入力強度を相手に合わせて微調整
・レンジが合わない時は可動域を20〜30%縮小し、共通のノリを再探索
・ターンやロールはアイコンタクトやプレパレーションでも伝えて、スムーズに
・レッスンで習ったことを“100%成立”ではなく、成立可能な範囲を観察

2) “思いやり”を仕込む
・ポジティブな態度
・手を置く/離す/近づく/離れるの速度と間を丁寧に
・終わり際の感謝の一拍(笑顔+軽いアイコンタクト+ちょっとした雑談)

3) 自己完結ポイントに戻る

相手に依存しなくても”満足”できる、自己完結ポイントも磨きます。
・ベーシックの質(重心/フットプレースメント/ツイスト他の深堀)
・小さなスタイリング(肩・胸・手先)を音に馴染ませる
・自分自身のムーヴメントや音楽のクラーベを深堀して、まず自分が好きな呼吸とリズムで自分自身が踊れるようになる 他

※自己完結のメリット・引き出し詳細は、以下をご参考下さい。
【Vol.93】”他人のソーシャルダンスを評価したくなったときの注意点と心構え──自己完結のすすめ”はこちら

🌱まとめ

  • まずはチェック:“満たされたいだけ”に寄りすぎていないか?
  • GAPは自然:100%合う相手はいない。変化もまた自然
  • 両輪:「自分を大切に」+「相手も大切に」=共鳴が増える
  • QOL指標:1曲内の“共鳴の瞬間”を何回作れたか

これらの視点があれば、「気持ちの良いダンス」をできる瞬間が、自然に増えていきます。合わないと感じた夜でも、小さな共鳴をひとつ見つけられたら、それはもう十分な前進です。

🎥参考: バチャータソーシャル動画

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🔶補足 (よくある別視点)

  • スタイル/フェーズが場所として”完全ミスマッチ”している場合:
    音楽性・スピード・スタイル・文化圏が明確に違う場は場所を変えるのが吉
    自分の世界が広がる別フロア/イベントを探しましょう。
  • 安全/痛みの問題:
    痛いリード・乱暴な接触・度重なる衝突は即NG。丁寧にお断り、主催に共有、距離を置く、でOKです。
  • いつも譲ってばかりで自分が満たされない:
    「自己完結」と「相手配慮」は両輪。自分も大切にしましょう。可動域・難度・速度を“自分も気持ち良いレンジ”に再設定して、境界線を守るでOKです。
  • 初心者と踊ると自分の練習にならない:
    ミニマム入力・音楽性のコントロール・視線/予告など、上級者スキルの練習機会に切り替えると学びが増えます。(どうしても嫌であれば、上級者が中心に集まるイベントへ場所を切り替えましょう。ただ、自分も同様に相手から見られてしまうリスクは、念頭に置いて行きましょう。)
  • 特定の相手に苦手意識がある:
    礼儀を保ちつつ距離を置く/ノーと言うでOK。無理は不要です。
  • 音楽/音響が合わない:
    DJの傾向・時間帯を変える、別イベントを試す。耳の保護や休憩でコンディションを整える、でOKです。
  • “自分が満たされたい”は悪なの?:
    全く持って悪ではありません。むしろモチベーションの源です。今回は“だけ”に偏ると噛み合いが崩れやすい、という話です。
  • 競技やパフォーマー視点:
    目的別に場を選ぶ設計を。練習会/本番/社交で“目標と場所”を分けると満足度が上がります。

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