【Vol.113】強くリードせず、勝手に動かず。美しいペアは“観察と共鳴”から始まる
こんにちは、SHINJIです。
サルサやバチャータのレッスンで、リード&フォローについて下記のようなご質問を先日いただきました。
「自分のリードが強すぎると言われた。何を直すべき?」
「でも、相手も動いてくれないし・・・」
「勝手に動くな、と言われた。どうすれば、お互い気持ちよく動けるの?」
様々なパターンがあるので一概には言えませんが、ペアダンスは、“相手を支配しコントロール”する技術よりも、相手のリズムを観察し、お互いが共鳴して導くことが本質です。
観察と距離感──“静かな境界”で生まれるダンスの美しさ
20年間の現場を通じて心から感じることですが、
・上手なリーダー(男性)ほど、支配系のリードはしていないように思います。
・上手なフォロワー(女性)ほど、相手に合わせて共鳴することが上手いです。
言い換えますと、リーダーもフォロワーも、「自分が動かそうとする(自分から動く)」のではなく、「相手の内側にある意図を引き出しつつ、動きを合わせる」ことが上手いです。
一方が支配的(=相手を合わせさせる強いリード)だったり、独立的(=自分が動きたいように動くフォロー)だと、リズムは崩れ、所作はぎこちなくなります。
リードとフォローの間に、観察に基づく薄い空気の層のような“適性距離感(リズム含めた余白)”があるほど、動きは滑らかに整い、共鳴していきます。
観察と共鳴の技術──「変えよう」とする前に“見る”
そのために必要なのが、観察力です。
相手のテンポ、重心の移動、呼吸の間合い、手の反応速度……それらをコントロールしようとせずにまず“見る”。
観察から共鳴がはじまり、共鳴から“自然な動き”が生まれます。つまり、本当のリードは「力」ではなく「誘導」です。相手が動ける余白を先に整えるほど、ペアは自然に流れ始めます。ペアが噛み合わない多くの場面で、どちらかが境界を越えています。
- 過干渉:相手の動きをすべて管理しようとして、反応が鈍くなる
- 過主導:強い指示で一瞬は動くが、自発性が失われる
- 過同調:合わせすぎて自分の軸が消え、合図が伝わらない
- 過勝手:相手に合わせず、自分の感覚・判断中心に自分勝手に動く
※過勝手については、特に技の“丸暗記”には要注意!
※流派やスタイルが異なる場合、相手の正しさでないことも数多くあります。
実践ヒント:適正リード&フォローの3ポイント
- 一拍、待つ。 相手が止まったら自分も一拍止まる。急かさない。
- 表情で合図。 言葉より安心の表情・うなずきで、予感を伝える。
- 一度だけ伝えて、あとは信じる。 同じ指示を何度も強く繰り返さない。リードのテンションは一定でキープしつつも、相手の動作を待つことで信頼を示す。
恋愛や結婚にたとえると:
この感覚、恋愛や結婚生活にもよく似ています。
男性側(例えば):
相手のためを思って「疲れてるだろうな」と気をまわし、食事も予定もすべて自分が決めてあげる。その上で無意識での対応含めて、自分の居心地が良いプラン中心になってしまっている。最初のうちは相手から「優しいね」と喜ばれても、全て決められて、かつ男性側寄りのプランに対し、女性は合わせることに次第に疲れてきて、“自分の意思を使う余白”を失っていく。
ダンスにおいても、リードや技も自分の中で決めすぎて、相手のスタイルに気付かず、気づいたら「自分中心のリズムとテクニックでコントロールし、相手は合わせるだけ」になっている。良かれと思ってした行動が、いつの間にかコントロールに変わっていることは多々あると思います。
女性側(例えば):
男性側が、数週間前からデートプランを考えていて、夕食の予約、サプライズ、移動の段取りを、「彼女が喜んでくれたらいいな」とこっそり準備を重ねていた。しかし前日、女性側は、久しぶりに旧友から連絡があり、「友達と飲むことになった!」と、男性側の用意を知らず、つい気分で予定を変更してしまう。
後から入った予定の方を、当日もそのまま気持ちの良い自分を優先し、車で「迎えに来て」と連絡、でも飲み会が盛り上がって帰りたくなくなり、結果、約束の時間を1時間以上過ぎても出てこず、男性は冷たい車の中で待ちぼうけ。
連絡も返ってこず、準備していた用意は全て消えて、男性側は『勝手な女』と、失望感だけが残る。
女性に悪気はないことも多いのですが、ダンスに例えると、この瞬間に起きているのは、自分の感覚を優先して、『相手のリードをちゃんと観察せず、気付かない(勝手に動く or 自分の好きなようにフォローする)』というパターンです。
どちらのケースも、相手の“リズム”を見失っている状態です。一方が強くリードしすぎても、自分中心に踊っても、関係のテンポは乱れ、息が合わなくなります。
恋愛もダンスも、本当に大切なのは「相手を変えること」ではなく、相手のリズムを観察し、『居心地の良い共鳴できる距離』を見極めることになります。
まとめ:観察するリーダー & フォロワーは、美しく踊る
支配や自己勝手に踊るダンスは、一瞬の結果を生みますが、その後続きません。一方で、観察と共鳴は長期の信頼を生みます。
相手をコントロールせず、お互いの距離感と共鳴を保ちながら空間を整える。
それがペアダンスの本質です。
最も美しい瞬間は、お互いが“動かされずに動いている”とき。
その瞬間に、成熟と自由が重なります。
またフロアで。
SHINJI
🎥 ソーシャル & ターンパターン動画
📘毎週日曜クラス@新宿
毎週日曜@新宿クラスでは、ダンス基礎から、サルサ・バチャータ・シャインまでを順序立てて丁寧にお伝えしています。忙しい社会人に嬉しい週1集中レッスン設計。ぜひ一度ご体験ください。
📍概要:
*毎週日曜日@新宿Studio Leon 2F (13:15-16:00 + ビデオ共有 & サポート付)
*ダンス基礎 13:15 -、バチャータ 14:00 -、サルサ 15:00 –
*体験レッスン実施中。お気軽にご来場ください。
*各レッスン:単発受講が可能です。
*13:15-16:00を纏めて受講すると、最大50%割引になる月謝コースがあります。
(3クラス受け放題で、18,000円→9,000円/1か月の月謝制による割引。ご興味ある方はお問合せ下さい。)
📍毎週日曜日@新宿:
ダンス基礎・サルサ・バチャータクラス (13:15-18:00) *片方・単発受講可
📍今だけ割引は こちら


コメント