【Vol.122】ダンス上達論|「グレー思考のすすめ」
こんにちは、SHINJIです。
先日のレッスン後、生徒さんからこんな質問をいただきました。
とてもよくある、そしてとても真面目な悩みだと思います。
今日はこの質問を入り口に、型の正解を捉えることも重要ですが、上達の道には、「グレー思考」も役に立つ理由を整理します。
結論から:レッスン内容と”100%同じ”ソーシャルは存在しない
まず前提として、ここを押さえておく必要があります。まず、ダンスは、全員が違います。経験値、スタイル、体格・可動域・テンション・音の取り方・癖・上達フェーズ…これらが同じ人は、ほぼいません。
※この部分は、ご興味あればこちらの記事もご参考ください。
【Vol.86】レベルの差だけじゃないかも!? 噛み合わない時の視点切り替え3選
勿論レッスンでは、最低限合わせる必要のあるルールを、
- リズム
- ジャンル・型
- 共通言語
としてお伝えしますが、本質的に「100%同じ踊り方」を実現できるわけではありません。言い換えると、標準としての型はレッスンしますが、あくまでそれは、スタート地点を揃えるための地図のようなものです。
“白黒”判断が、流れるダンスを止めがちな理由
問題は、その地図を、受験勉強のように「正解」だと思ってしまうことです。
つまり、下記のような白黒(1 or 0)で自分を判定し始めると、流れが止まりやすくなります。
- 合っている / 間違っている
- 正解 / 不正解
- できている / できていない
こうした白黒思考で踊ろうとすると、
- 間違えないように意識が内側に向く
- 自分の形が気になる、相手の形も気になる
- 結果として反応が遅れ、詰まる
そして、
という現象が起きやすくなります。
なぜ「特定の型」における「正解」に引っ張られやすいのか
白黒判断に流れやすいのは、個人の問題というより構造的な理由があります。
① 白黒の方が、分かりやすい
正解/不正解、合っている/間違っている。この形は、理解コストが低く、安心しやすいです。海外ダンサーや有名な先生の型が強く響くのも、ダンスが魅力的、ということだけでなく、それ以上に、
- 言い切ってくれる
- 迷いがなさそうに見える
- 「これをやればOK」に聞こえる
からです。不安なときほど、人ははっきりした答えを求めやすくなります。
② ルール化した方が「型」として成立する
レッスンや動画では、
- 短時間で伝える
- 再現性を持たせる
必要があるため、どうしても型やルールに落とします。これは教育としては正しい一方で、そのルールが絶対の正解として扱われ始めると、白黒思考が強まりやすくなります。
③ 結果として「正解・不正解」に全体が流れやすい
特定の型が広まると、「それ以外はズレている?」「合わない=間違い?」という空気が、無意識に生まれます。
④ 少しだけ心理学的な補足
(私は心理カウンセラーの資格も持っていますが) 人は本能的に、情報量や曖昧さを減らしたい生き物です。そのため、シンプルな正解がある方を、脳が好む、という元々の性質があり、ここは研究でも精査されている領域です。言い方を変えると、白黒にしたくなるのは、人間らしさでもあります。
留意事項:
※今回お話ししている「グレー思考」は、型を揃えた上で生まれる「違いの捉え方」についての話です。(何でも自由、という意味ではありません。)
※リズムやカウント、最低限の型を知らないと、そもそもペアダンスは成立しませんので、基礎やルールを学ぶことは必要です。
ここで提案:グレー思考のすすめ
ここで提案したいのが、今日の主題です。
例えば、こんな捉え方です。
- 今のはレッスンで習った形の60%くらい (40%は相手のオリジナリティ)
- 習った内容とは少し違うけど、それが普通、別に悪くない
- 相手が違うスタイルの場合は、ここでアレンジOK
この“濃淡”で捉える力が育つと、次の4つが一気に起きやすくなります。
① 「皆ちがう」が、腑に落ちる
グレー思考になると、人によって反応が違うという事実を、問題ではなく前提として受け取れるようになります。
- 相手が違えば、踊り方も変わる
- 合わない=間違い、ではない
ここが腑に落ちるだけで、余計な自己・他者否定や混乱が一気に減ります。
② 自分の踊りにフレキシビリティが出る(=ストライクゾーンが増える)
白黒思考のときは「このやり方しかダメ」という一点集中になりがちですが、
グレー思考になると、こうなります。
- こういう感じの人には、この距離感
- このスタイルにはこの技・テンション
- 今回は難しいテクニックより、リズムを多めにしてみよう
こうした微調整が自然にできるようになります。
③ 結果として、上達が進む
フレキシビリティが出ると、
- 様々なスタイルでの試行回数が増える
- 上手くいかなかった経験を情報として扱える
- 修正も早くなる
結果として、上達のスピードが上がります。多少ズレていても「感じながら踊っている人」が伸びやすいのは、まさにこの学習ループが回っているからです。
④ 悩まず、踊る度に“新しい世界”が味わえる
そして、個人的にいちばん大事だと思っているのがここです。
グレー思考になると、
- 正解探しで悩まない
- 相手ごとの違いを楽しめる
- 毎回、違う発見がある
つまり、
という感覚が育っていきます。ダンスが長く続く人は、ここを自然に体験している気がします。
まとめ
最初の質問に戻ります。
その正体は、
- 白黒で判断しようとしていること
- 皆ちがう、という前提を忘れていること
かもしれません。
グレー思考に切り替えると、
- 人の違いが自然に理解できる
- 踊りに柔軟性が出る(=ストライクゾーンが増える)
- 結果として上達が進む
- 悩まず、踊る度に世界が広がる
まずは次の一曲、「合っているか」ではなく、「どう反応が返ってくるか」に意識を向けてみると、ダンスに楽しさが戻り、そこからまた流れ始めます。
またフロアで。
SHINJI
🎥 今回の関連ショート動画
📘毎週日曜クラス@新宿
毎週日曜@新宿クラスでは、ダンス基礎から、サルサ・バチャータ・シャインまでを順序立てて丁寧にお伝えしています。忙しい社会人に嬉しい週1集中レッスン設計。ぜひ一度ご体験ください。
📍概要:
- 毎週日曜日@新宿Studio Leon 2F (13:15-16:00 + ビデオ共有 & サポート付)
- ダンス基礎 13:15 -、バチャータ 14:00 -、サルサ 15:00 –
- 体験レッスン実施中。お気軽にご来場ください。
- 各レッスン:単発受講が可能です。
- 13:15-16:00を纏めて受講すると、最大50%割引になる月謝コースがあります。
(3クラス受け放題で、18,000円→9,000円/1か月の月謝制による割引。ご興味ある方はお問合せ下さい。)
📍毎週日曜日@新宿:
ダンス基礎・サルサ・バチャータクラス (13:15-18:00) *片方・単発受講可
📍今だけ割引は こちら


コメント