【Vol.132】苦手な人がいて、好きなイベントに行けない時の処方箋

Bachata

【Vol.132】苦手な人がいて、好きなイベントに行けない時の処方箋

こんにちは、SHINJIです。
先日のイベントのソーシャルタイムで、こんなご質問をいただきました。

「本当は行きたいイベントがあるのですが、ある苦手な人がよく来るので、どうしても足が重くなります。 結局、好きなイベントなのに、最近は行きたくても行けずじまいです。 こういう時、どうしたらよいですか?」

ダンス自体が嫌いになったわけではない。音楽も空間も好き。イベントそのものも本当は好き。でも、“ある人”の存在だけで、足が遠のいてしまう。これは、よくある悩みです。

今日はこの質問を起点に、「苦手な人がいても、好きなイベントに行けるようになるための処方箋」を、構造として整理してみたいと思います。


結論:苦手な人がいても、そのイベントに行ける人は、“その人を自分の人生の中心に入れていない”

まず結論です。
苦手な人がいてもそのイベントに(気にせず)行ける人は、相手を「自分に深く関わる存在」として扱っていません。

言い換えると、

  • その人の人生は、その人のもの
  • 自分の人生は、自分のもの
  • 同じイベントにいることと、その人が自分の人生に関わるということは別

ということが、感覚として整理できています。

逆に消耗しやすい人は、まだ何も起きていないとしても、頭の中で相手を自分の世界の内側に入れてしまっています。

内側の意識:

  • あの人には関わりたくない
  • また嫌な空気になったらどうしよう
  • でも、会ったら挨拶しないと変かな
  • 避けたら感じ悪いかな

上記は一つの例ですが、このように相手を内側に、自分の物語の登場人物として扱い始めると、現実以上に心で距離感が近くなり、消耗しやすくなります。まずはここを切り分けるだけでも、心はかなり軽くなります。


整理① 合わない人は、どの世界にも普通にいる

大前提として、合わない人がいること自体は、異常でも失敗でもありません。
ペアダンスの場には、色々な目的・価値観・距離感の人が集まります。

  • 純粋に踊りを楽しみたい人
  • ダンスを上達したい人
  • 交流を楽しみたい人
  • 距離感が近い人、そこまで近くない人
  • 他者承認を得たい人
  • 趣味の人、部活の人、副業の人、仕事の人
  • 恋人を作りたい人
  • ただ相手にマウントしたい人

こうした多様性自体は、ペアダンスの場の一つの特徴です。だからこそ、誰とでも自然に合うわけではありません。人生と一緒で、ダンスでも合う人・合わない人がいるのは普通です。この前提を持てるだけでも、余計な消耗が減ります。


整理② つらさの正体は、“苦手な人そのもの”より“自分に関係があると感じすぎること”

ここは大事なポイントです。
苦手な人がいること自体よりも、その人を「自分と関係が深い存在(内側)」として意識し始めた時に、消耗は増えやすくなります。

例えば、

  • 同じイベントにいる
  • 視線が気になる
  • 何か思われている気がする
  • 関りを持たなければいけないと思ってしまう
  • 関わったら何か起きそうだと想像してしまう

こうしたことが重なると、実際には会場にいる沢山の人のうちの一人なのに、頭の中ではその人だけが大きくなります。つまり苦しさの正体は、現実の距離ではなく、自分の中で相手を近づけすぎていることでもあります。

だから、処方箋は相手を変えることではなく、自分の中での位置づけ(解釈)を変えることです。


整理③ 「その人は自分の人生から外す」と定義し直す

今回のテーマの中心になります。苦手な人がいてイベントに行けなくなる時は、“その人の人生は、自分の人生とは関りがない(外側)”と、心の中で整理し直すことが有効です。

その人は、自分の今後の人生において、基本的に自分と深く関わらない人と心の中で定義し直す(再解釈)。これは冷たい拒絶ではなく、自分の心を守るための境界線です。同じイベントにいたとしても、その人に対して、必要以上に意味づけを行う必要はありません。つまり、その人の“当事者”ではなく、外からの“観察者”に戻るということです。

例:
「ああ、今日も来ているな(認知)」
「この人はこういう距離感の人だったな(俯瞰)」※外側へ再解釈
「自分は関係なく、踊って帰ろう(距離)」※外側へ再解釈

このくらいの整理で、十分です。


解決策(アクション):苦手な人がいても、自分の好きなイベントに行くための現実解

ここからは、具体的なアクションです。
ポイントは、その人を無理に好きになることでも、乗り越えることでもなく、自分の楽しみの方を高めることです。

① まず物理的な距離を取る

感情の距離を取るのが難しい時は、先に物理的な距離からで大丈夫です。

  • 近くの席に座らない
  • 休憩スペースをずらす
  • 視界に入り続ける場所を避ける
  • 信頼できる人の近くにいる
  • 居場所を一つに固定しない

イベント会場にいるからといって、ずっと近くにいる必要はありません。
大人として、自然に距離を取る技術を使うことにより、消耗が軽減します。

② 一緒のイベントにいるからといって、話しかける義務はない

ここで苦しくなる人は多いですが、実際には、同じイベントにいても、全員と話す必要はありません。大人として最低限の礼儀があれば十分です。例えば、

  • 目が合ったら軽く会釈する
  • 小さく「どうも」とだけ言う
  • それ以上は広げない

これでOKです。礼儀と親密さは別です。
礼儀だけ置いて、距離を取る。それで十分です。
この対応で、関わることによる摩擦を最小化できます。

③ “自分で完結できる目的”を、先に決めておく

一つの要因として、苦手な人の存在が大きくなる時は、外部環境に自分を委ねてしまっていることもあります。なので行く前に、先に自分で完結できる目的を決めておくこともおすすめです。

  • 今日は自分で、3曲気持ちよく踊れたらOK   ※自己完結、満足
  • 音楽を浴びに行く ※自己完結、満足
  • 好きな人と数曲踊れたら十分 ※自己完結、満足
  • 新しい動きを一つ試す ※自己完結、満足
  • 最初の1時間だけで満足 ※自己完結、満足

こうしておくと、自分自身の主導権が戻ってきます。言い換えると、「苦手な人がいるかどうか」ではなく、今日は自分が何を受け取りに行くのかが軸になります。

④ 心の中で“別作品の登場人物”として扱う

感覚的な話を含みますが、かなり有効な手法です。苦手な人を、自分の物語の主要人物として扱うのではなく、“別作品の登場人物”として扱うイメージです。

  • あの人の人生は、あの人のストーリー
  • 自分の人生は、自分のストーリー
  • たまたま同じ会場にいるだけ(自分とは関わりのない人)

こう整理できると、必要以上に巻き取られにくくなります。

⑤ それでも消耗する時は、短時間だけ滞在する

それでも疲れてしまう、だけど好きなイベントにはやっぱり行きたい、という時は、少しだけチャレンジする、というのも有効です。

  • 最初の45分だけ行く
  • 信頼できる人がいる時間帯だけ行く
  • 消耗したら、一度外に出て気持ちをリセットする

大切なのは、「苦手な人がいるからゼロになる」ではなく、「好きな場にいる楽しさの感度を高める」ことです。こちらの感度が高まってくると、「あ、この人がいても、関係なく過ごせる(= 気にしていたことも忘れてしまう)」という感覚が育っていきます。


論点:他人を気にしすぎるより、自分の人生に集中した方が、時間も人生も楽しくなる

ここが今回の論点です。ペアダンスに限らず(会社でも他のコミュニティでも同様ですが)、苦手な人がいる時ほど、私たちは無意識にその人に意識してしまいがちです。ただ、こうした状態が慢性化すると、自分の大切な時間や楽しみが、少しずつ他人基準になっていきます。

それは、ある意味とてももったいないことで、本来、人生の中心に置くべきなのは、

  • 自分が何を好きか
  • 自分がどんな時間を過ごしたいか
  • ダンスであれば、自分がどんな空間で踊りたいか

という自己基準のはずです。他人のことを気にする時間が長くなるほど、自分の人生の解像度は下がります。

逆に、自分の時間・楽しみ・目的に集中し始めると、時間が自由になっていきます。ダンスの場でも同じで、誰がどう思うかより、自分がどう踊りたいかに意識を戻せる人の方が、結果的に場を楽しみやすくなります。

それは、他人の物語に巻き込まれすぎず、自分の人生を、自分主導で楽しむということにも繋がっていきます。結果的に、時間の使い方も、人生全体の質も、ずっと豊かになっていきます。


🎯 まとめ:最初の質問に戻ります

「本当は行きたいイベントがあるのですが、苦手な人が来ることがあって、どうしても足が重くなります。 その人に会うかもしれないと思うと気が重くて、結局好きなイベントなのに行けなくなってしまいました。 こういう時、どうしたらよいですか?」

本稿の答えは、こうです。

  • ✔️ 合わない人がいること自体は普通
  • ✔️ しんどさは、「その人が苦手」以上に、自分に関係があると感じすぎること(内側)で増えやすい
  • ✔️ その人の人生はその人のもの。自分の人生から外して整理する(外側)
  • ✔️ 一緒のイベントにいても、話しかける義務はない。礼儀だけ置いて距離を取ればよい
  • ✔️ 他人よりも、自分の人生・自分の楽しみ・自分のダンスに集中した方が、時間も人生も楽しくなる

好きなイベントに行けなくなるのは、ダンスが嫌いになったからではなく、頭の中で相手を近づけすぎていることも多いです。だからこそ処方箋は、その人を自分の人生の中心から外し、自分の楽しみに主導権を戻すことです。

ダンスは、本来、自分を消耗させるものではなく、自分を自由にするためのものであるはずです。

またフロアで。
SHINJI

※ 深掘りしたい方は、以下記事もご参考下さい。
【Vol.101】 人間関係に困ったら──ダンスの世界に学ぶ“ちょうどいい距離感”
【Vol.126】ダンスの人間関係で疲れない人の共通点

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