- 【Vol.136】ダンス場で仲良くなりたい人と自然につながる方法
- 結論:最初は、仲良くなりたい人に、「小さく与える」から始める。ただし、誰と距離を縮めるかは選んでいい
- 整理① ダンス場には「与える人」「奪う人」「気持ちの良い人(釣り合いが取れる人)」がいる
- 整理② 仲良くなれない理由は、「自分に魅力がないから」とは限らない(そして、そもそも全員と仲良くなる必要もない)
- 整理③ 「話しかけたら、必要以上に近く来られてしまう」のは、与え方ではなく“相手の返し方”の問題かもしれない
- 解決策(アクション):仲良くなりたい人と自然につながるための5つの行動
- 論点①:「与える人」がうまくいくのは、自己犠牲ではなく“長く続く関係(Win-Win)”を作れるから
- 論点②:距離を取ることと、礼儀正しさは両立できる
- 🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
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【Vol.136】ダンス場で仲良くなりたい人と自然につながる方法
こんにちは、SHINJIです。
先日のイベントのソーシャルタイムで、こんなご質問をいただきました。
人とつながりたい。けれど、誰とでも無理に近くなりたいわけではない。
自分が繋がりたい人と、心地よい距離感のまま、自然に関係を育てたい。
今日はこの質問を起点に、ダンス場での自然に繋がる人間関係を、いつものように構造の視点で整理してみます。
結論:最初は、仲良くなりたい人に、「小さく与える」から始める。ただし、誰と距離を縮めるかは選んでいい
まず結論です。ダンス場で周囲の人と自然に仲良くなりたいのであれば、最初の入口として大切なのは、仲良くなりたいと思う人に、小さく与えることです。
例えばシンプルに、
- 笑顔を見せる
- 自分から挨拶する
- 一言話しかける
- 自分からダンスに誘う
- 相手を尊重する態度を取る
- 踊った後に感じよくお礼を言う
小さな行動ですが、こうしたちょっとした姿勢は、全部実は「与える」側の動きです。一方で、最初から「自分と仲良くなってほしい」「受け入れてほしい」「楽しませてほしい」と、自分の欲望を前面に出すと、相手が引いてしまうこともあります。
よって、まずこちらから感じの良い空気(= ポジティブな価値)を渡した方が、関係は自然に動きやすくなります。
整理① ダンス場には「与える人」「奪う人」「気持ちの良い人(釣り合いが取れる人)」がいる
人との関わり方は色々なので、一概には言えませんものの、20年のダンス現場経験に基づき、ざっくり整理すると、以下3つのタイプがあります。
- 与える人(自己犠牲型):先に相手へ何か尽くそうとする人
- 奪う人(自己中心型):まず自分が何を得られるか、自分がどう満たされるかが先に来やすい人
- 気持ちの良い人(釣り合いが取れる人 & Win-Win型):感じよく接してもらえたら感じよく返す、というバランス型の人 ※友人関係として成立しやすいタイプ
ダンス場では、これはかなり分かりやすく現れます。例えばこちらが笑顔で挨拶したり、感じよく話しかけたり、丁寧に誘ったりすると、多くの人は同じくらい感じよく返してくれます。これは「気持ちの良い人(釣り合いが取れる人)」の反応です。
一方で、こちらが少し開いた途端に、必要以上に距離を詰めてきたり、自分の都合ばかり押してきたり、こちらの心地よさを見ないまま関わってくる人もいます。こういう時は、その相手の中に「奪う(= 自己中心型)」傾向が強いことがあります。
ちなみにコツの一つとして、こちらが小さく与えてみることで、相手がどんな人かも見えやすくなったりします。これも大事なポイントです。
整理② 仲良くなれない理由は、「自分に魅力がないから」とは限らない(そして、そもそも全員と仲良くなる必要もない)
「皆と仲良くなりたいのに、なかなか仲良くなれない」と感じる時、自分に原因があるように思ってしまうことがあります。でも、実際にはそう単純ではないかもしれません。仲良くなれない理由には、例えばこんなものがあります。
- その場自体がそういう雰囲気ではない (特定の団体・繋がり向けイベント等)
- そもそも目的が違う(ダンス、友人、部活、運動、恋人作り、副業、仕事等)
- そもそも相性が合わない
- 距離感の好みが違う
- まだ接点の回数が足りていない
- 相手も受け身で様子を見ている
上記は、自分でコントロールできない、外部要因も多数含まれます。つまり、人とつながれないのは、自分の価値が低いからではなく、前提としての相性やその場の空間起因であることも多いです。
そして、そもそも論ですが、ダンスでも人生でも、全員と同じ温度でつながることはできません(= 皆が異なる目的と相性があるからです)。仲の良い人を見つけたい、という気持ちは、とても自然です。その上で、本質論として、全員と仲良くなる必要も本来ない、という言い方もできます。
だからこそ大事なのは、周囲へ感じよくしつつ、深く繋がりたい相手(=相性も良く、繋がるとお互い気持ちよさそうな相手)を選ぶことです。これは成熟した関わり方だとも言えます。
整理③ 「話しかけたら、必要以上に近く来られてしまう」のは、与え方ではなく“相手の返し方”の問題かもしれない
勇気を出して話しかけたのに、逆に必要以上に近く来られてしまってしんどい。
これは、かなりリアルな悩みだと思いますが、この時に大事なのは、自分が感じよく接したこと自体は否定しない(むしろ自分を褒める)ことです。
問題だったのは、「与えたこと」ではなく、相手の返し方が自分に合わなかった可能性があります。こちらは、
- 感じよく接したい
- 少し関係を開きたい
- でも適切な距離感は保ちたい
と思っているのに対し、相手はそれを、「自分の都合で関わっても大丈夫」と解釈しまうことがあります。
その場合必要なのは、「もう誰にも話しかけない」ではなく、与えつつも、距離感を整える技術です。大人の人間関係は、開くことと、境界線を持つことの両方でできています。
解決策(アクション):仲良くなりたい人と自然につながるための5つの行動
ここからは、具体的にどう動けばよいかを整理してみます。
① まずは、小さく与えるところから始める
最初の入口はここです。いきなり深い関係を求めるのではなく、まずは小さな接点をつくること。
結論でも記載しました通り、
- 笑顔を見せる
- 自分から挨拶する
- 一言話しかける
- 自分からダンスに誘う
- 踊った後に感じよく終える
こうした動きは、全部「与える人」の行動です。人は、何も接点がない状態から急には仲良くなれません。まずは感じの良い入口をこちらから作ることが大切です。
② 与える時は、「安心」と「尊重」を渡す
その際大事なのは、この人といると安心できるという空気も一緒に渡すことです。
例えば、
- 目が合ったら柔らかく返す
- 誘う時に丁寧に接する
- 相手の反応を急かさない
- 踊る時に雑に扱わない
- 終わった後も感じよくする
ペアダンスは、手も繋ぐ、身体を通じたコミュニケーションでもあります。だからこそ、安心や尊重はとても伝わります。そして、それに対して「気持ちの良い人(釣り合いが取れる人)」は、自然に同じものを返してくれます。
③ 与えた後は、相手の“返し方”を見る
ここが今回の一番大事なポイントかもしれません。
こちらが小さく与えた後、相手がどう返してくるかを見ることです。
例えば、
- 感じよく返してくれる
- 適切な距離感を保ってくれる
- こちらの空気を読んでくれる
- 尊重を返してくれる
なら、その人とは関係を育てやすいです。
一方で、
- (複数回与えても)相手は全く興味無し
- 一方的に詰めてくる
- 自分の話ばかりになる
- 距離感が急すぎる
- こちらの温度感を見ていない
場合は、その人とは深く近づきすぎない方がよいこともあります。つまり、仲良くなるかどうかは、相手の返し方を観察し、その後判断できるということです。
③ 「皆と仲良く」より、「選んでつながる」に目的を絞る
ダンス場では、つい「皆と感じよくやらなきゃ」「広くうまくやらなきゃ」と思いやすいですが、色々な目的・距離感の人もいるので、それを目指しすぎると疲れてしまいます。
本当に大事なのは、自分が心地よく関われる人と、少しずつで良いので、選んでつながることなのではないでしょうか。だから、「誰に対しても最低限感じよく」「でも、深く近づく相手は選ぶ」、このくらいが、実は一番安全であり自然です。
⑤ 距離が近すぎると感じたら、静かに調整していい
ここも重要です。与えた結果、相手が必要以上に近づいてきた時、それを全部受け入れる必要はありません。例えば、
- 返事のテンポを少し落とす
- 長話をしすぎない
- 踊った後は感じよく離れる
- 毎回は応じない
- 少し距離を置いて様子を見る
こういう静かな調整で十分です。感じよく接することと、境界線を持つことは両立できます。むしろ、与えられる人ほど、境界線も持っていた方が長く心地よくいられるのだと思います。
論点①:「与える人」がうまくいくのは、自己犠牲ではなく“長く続く関係(Win-Win)”を作れるから
ここが今回の一つ目の論点です。「与えることが大事」と聞くと、何でも引き受ける、誰にでも開く、断らない、という方向に行ってしまうことがあります。例えば、先ほど記載した通り、与える人の中にも、いわゆる「自己犠牲型)」がいます。
-
- 自分を削ってしまう人
- 断れず疲れてしまう人
- 相手に合わせすぎて苦しくなる人
でも、それでは疲れてしまいます。だから大事なのは、自分がゼロにならない形で与えることです。小さく与える。相手を見る。心地よい人に少しずつ開く。合わない相手とは静かに距離を整える。
ダンスでも人生でも、優しさと無防備さは違います。開くことと、全部を受け入れることも違います。本当に長く人とつながれる人は、ただ優しいだけではなく、距離感の設計が上手い人なのだと思います。
これは、ダンス場だけの話ではないと思います。人生の階層でも、人との関係は「待つ」だけでは始まりにくい。だから最初は少しこちらから与えてみる。でも、その後に、自分の心や時間や尊厳まで差し出す必要はありません。誰とつながるかを選ぶことは、自分勝手ではなく、成熟だと思います。
論点②:距離を取ることと、礼儀正しさは両立できる
もう一つ大事なのは、距離を取りたい相手がいても、礼儀正しく接することは十分に成立するということです。人間関係に悩む時、つい極端になりやすいです。
「近づくか、切るか」
「仲良くするか、無視するか」
の二択で考えてしまうことがあります。
でも実際には、その間にかなり広い領域があります。
例えば、
- 感じよく挨拶はする
- 必要な場面では普通に接する
- 相手を雑には扱わない
- でも、必要以上には踏み込まない
- 自分からは距離感を整えておく
こういう関わり方です。つまり、完全に切らなくても、礼儀を保ちながら静かに距離を置くことはできるのです。これは曖昧な態度ではなく、大人の人間関係の技術だと思います。
しかも、この姿勢は相手のためだけではなく、自分のためにもなることが多いです。なぜなら、感情的に切ってしまうと、自分の中にも余計なざわつきや後味が残りやすく、また他の人達も含めた周囲との摩擦リスクもあるからです。
一方で、礼儀は保ちつつ距離を取ると、自分の心も比較的整いやすい。「必要以上に消耗しない」「でも自分の品位は保つ」という状態を作りやすくなります。
ダンス場でも人生でも、全員と深くつながる必要はありません。ただ、深くつながらない相手に対しても、礼儀まで捨てる必要はない。このバランス感覚があると、人間関係はかなり楽になります。
🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
話しかけたら逆に必要以上に近く来られてしまい辛い。
どうやったら仲良くなりたい人と仲良くなれるのでしょうか?」
本稿の答えはこうです。
まずは、自分から小さく与えてみること。
たとえば、
- 笑顔を見せる
- 自分から話しかける
- 自分からダンスに誘う
- 相手を尊重する
- 安心できる空気を渡す
こうした小さな行動が、人との接点を作る入口になります。ただし、その後は、相手がどう返してくるかを見てよい。距離感が合うかを見てよい。必要なら静かに離れてよい。
つまり、
- ✔️ 最初の入口は「与える」
- ✔️ 多くの人は「釣り合いを取る人」なので、感じよく返してくれる
- ✔️ ただし、一部には「奪う人」もいるので、見極めが大事
- ✔️ 誰と深くつながるかは、自分で選んでよい
ダンス場での人間関係は、開くことと選ぶことの両方でできています。
ただ待つだけでは始まりにくい。でも、誰とでも無差別に近くなる必要もない。
だからこそ、まずは小さく与える。その上で、返し合える相手を見つけていく。それが、自分も苦しくならず、相手とも自然につながれる、ひとつの成熟した関わり方なのだと思います。
またフロアで。
SHINJI
※深掘りしたい方は、こちらの記事もご参考下さい。
【Vol.118】ダンスの場で人望が集まる人の共通点
【Vol.101】 人間関係に困ったら──ダンスの世界に学ぶ“ちょうどいい距離感”
🎥 今回のYouTube(サルサダンスソーシャル動画)
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