【Vol.36】ダンスが伸びる人の共通点|“学ぶ順序”シリーズ① ステップ → リード&フォロー → 組み合わせの3段階
ダンスを教えていて、初心者の方はもちろん、経験者の方からも「なんだか伸び悩んでいて…」という声をよく聞きます。
そのとき、私がまず確認するのは、「学ぶ順序が整理されているか」ということです。
いきなり全部やろうとしていませんか?
例えばこんな方がいます💦
- ステップがまだ曖昧なまま、リード&フォローの練習に入っている
- 動きの組み合わせ(ルーティン)を覚えようとして、基礎が曖昧になってしまっている
- 自分の感覚でなんとなく踊っているけど、相手との噛み合いに違和感がある
こういった悩みの根っこには、“順序が飛んでしまっている”という共通点があります。
焦らず、順序を守って学ぶことで、驚くほど踊りやすく、楽しくなっていくのです。
学びの3ステップ:スモールスタート(先ずは小さく開始)で整える
私が推奨しているのは、次のような「3段階の学びの順序」です。
① ステップと身体の使い方を、ひとつひとつ丁寧に
まずは、自分の足元を知ることから。ベーシックステップや簡単な移動・回転を、ひとつずつ、“自分の感覚として落とし込む”段階です。
ここでは量よりも、丁寧さと安定感を重視します。
② リード&フォローの基礎をシンプルな形で反復
次に、ステップに“人とのやり取り”を乗せていきます。
ここでも、まずは基本的なコンタクトやリズム合わせなど、「これだけでOK」というsmallな型から始めてOKです。
③ 組み合わせ・応用・自分らしさへ
ここからようやく、ルーティンや技術の組み合わせ、自己表現へと進んでいきます。
でも大丈夫、前の段階が整っていれば、ここはぐんと楽になります。
経験者こそ“戻る勇気”を持つ
経験者の方でも、知らないうちに「順序飛ばし」をしてしまっていることがあります。
でも、それに気づいた時こそが成長のチャンス。
「Small Startで、順序立てて身につける」
この視点を持つだけで、踊りが洗練されていくスピードが変わります。
おわりに:順序は、あなたをラクにしてくれる
ダンスは自由で、感覚的で、楽しいもの。
でも、だからこそ、「順序を意識して学ぶ」ことで、本当の自由さと楽しさに近づけるのです。最短距離ではなくていい。
順序を守ることが、あなたの表現をより深く・広くしてくれます。
次回は、「リード&フォローのステップ②:信頼と距離感」をテーマにお届け予定です。
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