【Vol.124】しなやかなダンスで魅力的に踊る人の特徴

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【Vol.124】しなやかなダンスで魅力的に踊る人の特徴

こんにちは、SHINJIです。
先日のレッスン後、生徒さんからこんな質問をいただきました。

「先生…なぜあの人はあんなに“しなやかに”踊れるんですか?
私と全然違って見えて…。同じ技で、同じステップを踏んでるはずなのに、動きが柔らかくて、余裕があって、魅力的で…」

この質問、すごく分かります。
そして実は、現場でよく聞く “本質的な問い” でもあります。

要因はいくつかありますが、今日は「しなやかさの正体」を、
ペアダンスにおけるソロスキルという視点から整理します。


✅ 結論:違いは「ペア技」だけでなく「基礎スキル」の土台

まず結論から申し上げると、その人”個人”いう観点における、しなやかに踊る人の違いは、「ペア技」だけに留まらない「基礎スキル」の土台にあります。しなやかに見える人は、たいてい次の要素が、個人レベルで整理されています。

  • 同じステップや動きでも、個人として練度が高い
  • 一つ一つの要素が分解されている  (例: ベーシックをボールとヒールで分ける)
  • 複数の基礎がミックスして成立  (例:技 + 力の流れ + ムーヴメント)
  • 重心移動がスムーズ(バタつかない)
  • 個人の動きが軸 & リードに影響しない(しなやかな動きがペアワークと共存)

これらは、派手な技よりも地味ですが、個人スキルにおける、
“魅力”の根っことしてとても大きい部分です。


👞 ダンス技術の観点で見ると、ソロダンスの要素はとても大きい

個人の基礎スキルについては、色々な因子がありますが、大きな変数として、本稿の議題である、ぺダンスだと見落とされがちな、「ソロダンス」のスキルが挙げられます。

🧮 ペアダンスの公式(例え)

分かりやすく、意図的に単純化して数式にすると、ペアダンスはこう表せます。

男性個人スキル(ソロ) × 女性個人スキル(ソロ)  = アウトプット(ペア共鳴)

足し算ではなく、掛け算です。

  • お互いが相手に影響する
  • どちらかが不安定だと、全体が不安定になりやすい
  • 双方の基礎が上がるほど、アウトプットが大きくなる

分かりやすい例を挙げます。
ペアダンスは、良くも悪くも相手の存在に助けられる場面があります。

  • ペア技が成立すれば、形になった気分になる
  • 相手に合わせて、流れに乗れている “気もする”
  • 相手が上手いと、誤魔化せてしまう部分がある

一方で、「あの人だとリード&フォローが合わず踊れない…」という、正反対の経験も、同じくらい遭遇したことがあると思います。ここの部分が、まさに相手に影響される、という部分です。

その上で、しなやかさが安定する踊りは、相手に影響されない、ソロスキルによる相乗効果が、ポジティブに土台としてサポートするケースが多いです。具体的には、

  • 自分の動きを自分でも管理している
  • 相手に影響されない基礎スキルが多数ある  *ベーシック練度等
  • 音を自分で聴いて自分でも表現ができている
  • ペアの視点でも、男性・女性双方の個人スキルがうまく掛け算される

言い換えると、しなやかなダンスについては、相手に求めるよりも、まず「自分自身の基礎を磨くことが有意に有効」ということでもあります。

なお、しなやかに見えるダンスは、個人の基礎が一番バレる視点でもあります。だからこそ、ソロ含めた基礎スキルの積み重ねがある人ほど、ペアでも自然と「しなやかさ」がにじみ出ます。


✅ “ソロダンス(シャイン)”で身につく「しなやかさの土台」──具体的な基礎スキル10選

そして基礎スキルですが、ソロダンス(シャイン)で育つ基礎(軸・リズム・身体操作)により、この掛け算の値を底上げします。

シャインを続けると、「しなやかに見える人」が持っている土台が、かなり具体的に育ちます。ここでは、ペアにもソロにも直結する“基礎スキル&代表ステップ”を10個に絞ってまとめます。

  • ① 重心移動(Weight Transfer):体重が“足の上に乗る”感覚が育ち、バタつかずスムーズに動けるようになります。
  • ② 軸(バランス・センター):片足でも安定して立てるので、ターンやステップが「焦らず」成立します。
  • ③ リズムキープ(カウント&タイミング):音に置いていかれず、一定のテンポで“余裕のある”踊りになります。
  • ④ ボディムーブメント(上半身の連動):胸・背中・肩甲骨が自然に連動し、動きが硬くならず“柔らかく”見えます。
  • ⑤ アイソレーション(胸・リブ・肩):部分的に動かし分けられるので、表現が増え、メリハリのある質感が出ます。
  • ⑥ ツイスト(捻りのコントロール):腰〜みぞおちの捻りが使えると、ターンが軽くなり、ラインが美しく出ます。
  • ⑦ アームスタイリング(腕のライン):腕が“迷子”にならず、身体の動きと一緒に流れて上品な印象になります。
  • ⑧ スージーQ(Suzy Q):クロスの足運びで「床の使い方」が上達し、足元が洗練されます。
  • ⑨ クロスオーバー(Cross Over):進行方向の切り替えが上手くなり、動きが直線的でなく“しなやか”になります。
  • ⑩ マンボタップ(Mambo Tap):小さなリズムアクセントを入れられるようになり、音楽表現が一段上がります。
これらは「派手な技」ではありませんが、この土台がある人ほど、ペアでもソロでも“動きに余裕がある=しなやかに見える”ようになります。
また、重心やアイソレーションを鍛えることにより、リード&フォローも安定していくので、結果的にペアダンスにも寄与します。

補足1:シャインは、ソロでもペアでも「自己表現」を変える

シャインは、単なる練習メニューではなく、自己表現のベースを作ります。

  • 相手に頼らず、自分で立つ
  • 音楽と一対一で向き合う
  • 自分の感覚を信じて動く

これができるようになると、ペアでも自然と安心感が出てきます。言い方を変えると、動きが丁寧になり、魅せ方が洗練されていきます。

そして何より、「自分のダンスが、自分のものになる」感覚が育ちます。ソロでもペアでも、自己表現の質が変わる。大げさではなく、シャインはダンス人生の”質”を変える大きな要素になり得ると感じています。

補足2: ペアワーク中心になりがちな理由と、ソロダンスの意味

そして、ペアダンスを続けていると、どうしてもペアワーク中心の練習になりがちです。それ自体は、とても自然な流れだと思います。実際、ペアで踊る楽しさや、一体感、相手との化学反応は、ペアダンスならではの大きな魅力です。

ただ一方で、ペアワークだけに偏ってしまうと、無意識のうちに相手のリードや動きに頼って成立してしまう状態も起こりやすくなります。これは「怠けている」という話ではなく、ペアダンスという構造上、とても起こりやすいことです。

だからこそ、もしダンスの練度を上げていく視点に立つ場合は、あえて逃げずに、ソロダンス(シャイン)にも向き合っていくことが大切になります。

ソロで踊る時間は、

  • 自分の軸・重心・リズムと正面から向き合う時間
  • 相手に助けてもらえない分、誤魔化しがきかない時間
  • 「自分はどう動いているのか」を客観視できる時間

でもあります。このプロセスを通ることで、ペアに戻ったときに、自然と相手に依存しすぎない、かつ自分の足で立った上で、結果としてペアの質が上がる、という変化が起きやすくなります。

言い方を変えると、ペアワークをより楽しむために、ソロダンスがある

そう捉えると、ソロに向き合う時間は「遠回り」ではなく、ダンサーとしての練度を静かに底上げしてくれる時間になっていきます。


🎯 まとめ:最初の質問に戻ります

最初にいただいた質問に戻ります。

「なぜあの人は、あんなにしなやかに踊れるんですか?
同じことをやっているはずなのに、私と全然違って見えます…」

この問いへの答えを、今日の内容を踏まえてまとめると、こうなります。

  • ✔️ しなやかさの違いは、積み重ねてきた基礎スキルの差
  • ✔️ 個人スキルが、軸・重心・リズム・余裕を育てている
  • ✔️ 単純化すると、「ペアダンス = 男性個人スキル × 女性個人スキル」という掛け算の構造で成り立っている
  • ✔️相手に助けられることを前提にしない人が、「しなやかさ」を成立できる
  • ✔️ シャインで育った土台は、ペアでもソロでも自己表現の質を大きく変える

もし「自分もしなやかに踊りたい」と感じたら、基礎スキルを磨くために、ソロダンス(シャイン)を、ほんの少しでいいので日常に入れてみてください。

ペアのためにやっていたはずの練習が、いつの間にか“自分のダンス”を育ててくれる時間に変わっていくはずです。

またフロアで。
SHINJI


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