【Vol.34】自己表現の育て方 Only 1|シリーズ② ── 映像から見る「私の踊り」と「違和感」、そして伸びるきっかけ
🔸 自己流を育てるには、いったん映像で「外から見る」こと
サルサやバチャータを踊っていて、
「自分では気持ちよく踊れたのに、動画を見たら何か違う」
そんな経験はありませんか?
それは、自己表現における大きなチャンスです。
「自分の中の感覚」と「外からの見え方」をつなぎ直すこと──
ここに、次のフェーズへ進むヒントが隠れています。
🔸 外からのフィードバックで調整していく
フィードバックと聞くと「できていない部分を指摘される」イメージがあるかもしれませんが、でも本来は、「自分では気づけない魅力や癖を、外の視点で“言語化”してくれるプロセス」です。自分で映像を見る、でも大丈夫です。
たとえばこんな声:
- 「首の動きがすごく滑らかでいいですね」
- 「右に体重が寄りやすいかも。ターンに影響してるかも」
こうしたフィードバックは、
“自分らしさを言語化し、選び直すため”の材料になります。
🔸 動画で見る → 自分の動きが“他人”に見えるときの学び
レッスンやショーケースの後、動画を撮ってみると──自分の姿が「別の誰か」に見えることがあります。
- 表情がなかった
- 思っていたよりも足が止まっていた
- 思ったより「いい感じ」だった!
ここに客観視の第一歩があります。
動画で気づいたことをもとに、自分の表現を微調整する。
私もそうでしたが、その繰り返しが、「伝わる表現」へと育っていきます。
🔸 自己一致する表現は、「選び直し」の先にある
自己表現における“スタイル”とは、長年染みついたパターンであると同時に、個性の芽でもあります。
- 見え方を知り、
- フィードバックを受け取り、
- 必要に応じて「選び直す」
このプロセスを繰り返すことで、「自然体でありながら、伝わる」踊りが生まれます。
🔹 結論:自己表現とは、“磨き続ける過程”そのもの
誰かの真似から始まってもいい。
でも最終的には、「これが私」と自然に言える形に育てていくこと。
それは
内側の感覚 × 外側の視点
この2つを行き来しながら磨き上げていく、静かな旅。
次回(シリーズ③)では、
「自分を“響かせる”技術──リズムと間(ま)の自己一致」へと進みます。
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