- 【Vol.145】先生に分かってもらえないと思った時のヒント
- 結論:その先生と「分かり合える」部分だけ接続する
- 整理① 「理解されない」=自分か先生のどちらかが悪い、ではない
- 整理② 「もっと説明すれば分かる」が、逆に苦しくなることもある
- 解決策(アクション)① 「全部理解してもらう」から「必要なところだけ”選別”し合わせる」へ
- 解決策(アクション)② それでも合わないなら「相性」として扱う
- 論点① 先生を「自分のダンスの答え」にしない
- 論点② 完全理解を求めないから、「小さな接続」を大切にできる
- 論点③ 自分のダンスは、コントロールできる”自分”に置く
- 🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
- 🎥 今回のYouTube(Shorts)
- 📘シャイン基礎クラスについて
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【Vol.145】先生に分かってもらえないと思った時のヒント
こんにちは、SHINJIです。
先日のイベントのソーシャルタイムで、こんなご相談をいただきました。
この悩みは、先生との関係に限りませんが、ダンスを続けていると、「ちゃんと伝えたのに、分かってもらえない」ということが度々あります。
「自分の伝え方が悪かったのかもしれない」と、さらに説明して、気づけばダンスより“相手に理解してもらうこと”へ大量のエネルギーを使ってしまい疲れてしまう。今回は、そんな時の考え方を整理してみます。
結論:その先生と「分かり合える」部分だけ接続する
まずいつもの通り、今回の結論です。
です。この悩みは、ダンスの課題、コミュニティ内部の話、先生の対応等、色々なパターンがあると思います。その上でその先生との関係値ですが、
「自分がなぜこう感じているのか」
「これまでどんな経験をしてきたのか」
「周囲はどうなのか」
「先生の説明や対応のどこに違和感があるのか」
等、そのすべてを理解してもらう必要はありません。
例えば次のレッスンで必要なのが、実際には「重心移動を重点的に見てほしい」ということであれば、その一点だけを共有できれば、レッスンとしては成立します。
コミュニティ内部に課題があり、自分が居づらいのであれば、色々ある、全部の辛さを理解してもらいたい気持ちは一旦手放し、実際に自分とその先生で実行できること、例えばレッスンや曜日を変えたいことを具体的に伝えて、先生の考えを聞きます。
纏めると、全部を分かってもらうことではなく、本当に必要な部分一点のみを分かってもらう。この考え方を持つだけで、人間関係はかなり楽になります。
整理① 「理解されない」=自分か先生のどちらかが悪い、ではない
まず整理したいのは、理解してもらえなかった=自分が間違っている、ではありません。逆に、先生の理解が悪い、とも限りません。先生も人です。そして人によって、
- ダンス歴
- 身体感覚
- 教え方
- 得意ジャンル
- 大切にしている価値観
- 生徒との距離感
- コミュニティとの関り、頻度
- 生徒とのコミュニケーションの取り方
- 理解のキャパシティ
- 熱意 等
は、違います。例えば、「もっと基礎をやりたいです」と伝えた時、先生は、「基本ステップをたくさん繰り返したい」という意味だと受け取るかもしれません。でも本人としては、「身体の使い方や重心移動をもっと細かく理解したい」という意味だったかもしれません。
また、「(あのパートナーとは合わないので)別の人と組みたいです」と、勇気を出して伝えたとします。先生はそこまで重く考えず、「色々な人と踊れるようになった方が、本人も上手くなる」と感じ、ポジティブな意味で、特に何もしないかもしれません。でも本人としては、相手から傷つけられるような言動も経験しており、その瞬間は、実は「もう辞める」というところまで深く悩んで、先生に共有していたのかもしれません。
言い換えると、どちらかが間違っているわけではなく、単純に、見えている景色(及びその瞬間の理解度)が違う。ということがあります。そして、どんなに話しても、どんなに良い先生だとしても、すべての生徒を、その瞬間に100%理解することはできません。これは先生と生徒だけでなく、普通の人間関係でも同じです。
整理② 「もっと説明すれば分かる」が、逆に苦しくなることもある
そして、話が噛み合わない時ほど、人は説明を増やしたくなります。
「いや、そういう意味ではなくて…」
「もっと正確に言うと…」
「前回もこういうことがあって…」
と説明を重ねる。もちろん、丁寧に伝えること自体は悪くありません。ただ、相手が理解できる情報量や、相手がその場で必要としている情報量を超えてしまうと、説明を増やすほど伝わらなくなることがあります。結果として、
「まだ分かってもらえていない」
↓
「さらに説明する」
↓
「それでも伝わらない」
↓
「もっと正確に説明しないと」
という循環に入ると、かなり疲れます。そもそも先生も他人です。人のことに対して、自分の許容量を超えてまで相手を理解する、ということは、よほどのことが無い限り、一般的にありません。なので、全部を理解してもらえる前提にすると、苦しくなることがあります。
そこで必要なのが、完全理解ではなく、小さな接続という考え方です。
解決策(アクション)① 「全部理解してもらう」から「必要なところだけ”選別”し合わせる」へ
私がお勧めしたいのは、“共通理解の最小単位”を作ることです。例えば、
これなら、かなり具体的です。「ダンスが上手くならないので悩んでます。全部見てほしい。」だと、よく分からないことがありますが、この整理であれば、先生が相手のダンス歴や悩みを100%理解していなくても、次に何をすればいいかを共有できます。
パートナーの件も、「私は本当に辛い」というような気持ち側が、先に全開で出ていると、先生もやや躊躇するかもしれませんが、例えば「今の相手だとダンスの練習に影響が出ているので、来月も一緒の相手ならば、ダンス技術の観点で、今後レッスンと曜日を変えたいです」であれば、先生の接続しやすいダンスの話となり、かつ具体的で理解しやすいです。
つまり、
- 全部を理解してもらう → 必要な部分一点だけ共有する
- 自分の気持ちを全部説明する → 次の行動のみに特化して伝える
- 実は自分の気持ちを分かってもらいたいこと自体が欲求としてある → (気持ちではなく)ダンス技術の課題として扱う、深堀を行う
これらへ切り替えます。言い換えると、抽象的な不満を、具体的な質問、かつ接続しやすい入口へ翻訳しつつ、(説明を増やすより)問いを小さくする。これだけでコミュニケーションの距離が改善することがあります。
解決策(アクション)② それでも合わないなら「相性」として扱う
それでも噛み合わないことはあります。そんな時、「自分がもっと上手に説明できれば、いつか完全に分かってもらえるはず」と考え続けなくても大丈夫です。ダンスにはたくさんの先生がいます。そして先生によって、
- 身体の使い方に強い先生
- ペアワークに強い先生
- 音楽表現に強い先生
- 振付に強い先生
- 初心者への説明が上手な先生
- コミュニケーションが強い先生
- コミュニティの運営が上手な先生
- 理解のキャパシティが大きい先生
など、得意領域が違います。今の先生から学べるものは学びながら、別の先生のレッスンを受けても良いですし、雰囲気が合わなければ別のコミュニティへ行っても大丈夫です。これは、「今の先生を否定する」ことではありません。今の自分に必要なものを、自分で選ぶ。それだけの話です。
論点① 先生を「自分のダンスの答え」にしない
ここが今回の一つ目の論点です。先生から学ぶことは、とても重要です。自分一人では気づけない技術を教えてもらったり、新しい世界を見せてもらったりできます。でも、先生が、自分のダンス人生を決めるわけではありません。
A先生から身体の使い方を学ぶ。
B先生から音楽の取り方を学ぶ。
C先生からペアワークを学ぶ。
友達とのソーシャルで気づく。
動画を見て発見する。
違うジャンルを踊って身体感覚が変わる。
そうやって色々な場所から吸収した上で、最後に、「自分は、どう踊りたいんだろう?」を決めるのは自分です。
言い換えると、先生は、自分の選択肢を増やしてくれる存在の一人くらいに考えた方が、先生への期待値を過度に大きくせずに済むと思います。
論点② 完全理解を求めないから、「小さな接続」を大切にできる
もう一つ大切なのが、人と100%分かり合おうとしない、ということです。これは、人間関係を諦めるという意味ではありません。むしろ逆です。完全理解を求めないから、小さな接続を大切にできる。
「この先生とは、身体の使い方で繋がれる」
「この先生とは、ペアワークを学べれば十分」
「この友達とは、ソーシャルで楽しく踊れる」
「このコミュニティには、イベントの時だけ参加する。」
それで十分です。本当に最高の場所であれば、全てが揃っているのかもしれませんが、一人の先生、一つのコミュニティ、一つの場所に、自分のダンス人生のすべてを理解してもらおうとすると苦しくなることもあります。また、その時は良くても、自分のフェーズが変わると、居心地が悪くなってしまうこともあります。
言い換えると、それぞれの場所と、その時々で、必要な部分だけ繋がれば良いと感じる。これは結構、自由な考え方であり、「小さな接続」を大切にできる習慣でもあります。
論点③ 自分のダンスは、コントロールできる”自分”に置く
そして最終的には、ここなのだと思います。先生に理解してもらえるか。コミュニティに馴染めるか。周りから上手いと思われるか。もちろん、どれも嬉しいことです。でも、それを自分のダンスの中心に置いてしまうと、いつも通り、コントロールできない外側の状況によって、自分の楽しさまで揺れてしまいます。
そうではなく、
- 自分は何を楽しいと思うのか ※自分で自分を満たす
- どんなダンスを踊りたいのか ※自分が踊るだけで満足できる
- 何をもっと知りたいのか ※自分で知り満足する
- どんな時間を過ごしたいのか ※まず自分自身だけで満たされる環境を作る
を、自分で自分を満たし、コントロールできる”内部環境”を持っておく。そしてその後、“外部環境”である先生・レッスン・イベント・コミュニティへ接続していく。この順番で良いのだと思います。
纏めると、外の世界に自分を合わせて居場所を作るのではなく、自分の内部環境で世界を持ち、そこへ必要なものを外部環境へ”追加”で取り入れていく。そう考えると、先生との関係もかなり軽くなります。
🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
本稿の答えはこうです。
先生に100%理解してもらう必要はありません。
まずは、
「この人とは、どの範囲で接続できるだろう?」
と考えてみる。
- ✔️ 全部説明するのではなく、次に必要な一点だけ接続する
- ✔️ 抽象的な不満ではなく、具体的な質問に変える
- ✔️ それでも合わない部分は「相性」として扱う
- ✔️ 一人の先生に、自分のダンスのすべてを求めない
- ✔️ 最後は、”自分で自分を満たす”へ戻る
先生も、レッスンも、イベントも、コミュニティも、自分のダンス人生を豊かにしてくれる大切な存在です。その上で、「分かってもらえなかった」という出来事も、接続できる範囲を定義して、小さく接続することにより、自分が大切にしたいことへ時間を使うきっかけに変えることができます。
またフロアで。
SHINJI
“自分で自分を満たす”ことについて深堀したい方は、こちらもご参考ください。
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