- 【Vol.139】会社で評価されながら、仕事とダンスを、心地よく両立する方法
【Vol.139】会社で評価されながら、仕事とダンスを、心地よく両立する方法
こんにちは、SHINJIです。先日のイベントのソーシャルタイムで、こんなご質問をいただきました。
この質問、社会人でダンスをしている方にとっては、かなり大きなテーマだと思います。社会人になると、学生時代のように、好きなことだけに時間を全振りするのは難しくなります。
その上で今回は、会社員として働きながら、ダンスという“好き”を続けるための現実的な考え方を、自分の経験含めて、いつもの通り構造の視点で整理してみたいと思います。
結論:会社に貢献した上で、自由になる。(信用を得た上で、自分の”好き”へ振り分ける。)
まずいつも通り、先に結論を以下シンプルにまとめます。
私自身も、会社では管理職としてチームを率いる立場にあります。自分だけのことを優先する訳にはいきません。
その上で、社会人として会社に所属しながら、ダンスの時間を増やしたい場合、会社へ小さく貢献することは避けられないと思います。これは、決してネガティブな意味ではありません。
会社は、自分一人の自己実現のためだけに存在している場所ではなく、組織として目的を達成するための場所です。そこに所属して給料をいただいている以上、何らかの形で役割を果した上で、自由になる時間を増やしていく必要があります。言い換えると、
- 会社では、小さくても良いから貢献する
- 必要な役割を丁寧に果たす
- 信用される、評価される
- その上で、自由な時間を守る、増やす
- そして、好きなことへ振り分ける
この流れを作る方が、現実的にダンスを長く続けやすいコツだと感じています。
整理① 「好き」を貫くには、会社に合わせる技術も必要
ダンスが好きな人ほど、仕事が忙しくなると、「本当は踊りたいのに、会社が忙しいせいで踊れない(上司がうるさい)」、と感じることがあると思います。ただ、私自身の経験含めて、好きなことを長く続けるためには、会社を雑にしすぎない(戦いすぎない)ことも大切だと感じています。
会社は、生活の土台でもあります。収入を得る場所であり、社会的な信用を得る場所でもあります。だから、会社の中で完全に浮いてしまったり、信用を失ってしまったりすると、逆に管理されることも多くなり、結果的に会社内で消耗し、ダンスを続けるための心の余白も、時間の余白も減ってしまいます。
言い換えると、好きなことを貫くためには、ただ好きに突き進むだけではなく、会社に小さく合わせる技術も必要なのだと思います。
それは、自分を消すということではなく、自分の好きな世界を守るために、会社という構造の中で、必要な役割を静かに果たす。この成熟したバランス感覚が、社会人ダンサーにはとても大切だと思います。
整理② 小さく貢献すると、自由が生まれる
会社の中で、必ずしも大きな成果を出し続ける必要はないいう立場です。もちろん成果は大切ですが、現実的には、毎回大きな成果を出すことは難しいですし、すべての人が会社の主役になれるわけでもありません。その上で、小さく貢献することはできます。例えば、
- 任された仕事を丁寧に行う
- 周囲が困っている部分を少しだけ助ける
- 自分の得意分野で小さく役に立つ
- 敵を作らず、無害でいる
- 安定して仕事を進める
- 必要なタイミングで、必要な分だけ協力する
このような小さな貢献を続けていると、少しずつ信用が積み上がります。信用が積み上がると必要以上に管理されにくくなります。すなわち、
- 自分のペースを守りやすくなる
- 余計な摩擦が減る
- 周囲から安心される
- 自分の時間を作りやすくなる
つまり、会社で小さく貢献することは、自分の“好き”を守るための、現実的な戦略でもあります。会社で信用されながら、静かに自由になる。そして、その自由になった時間を、ダンスに使う。
この流れができると、仕事とダンスはかなり両立しやすくなると思います。
整理③ 評価されることは、自由になるための土台になる
「評価」という言葉の深堀です。「評価される」という言葉に、少し抵抗がある方もいるかもしれませんが、会社員である以上、ある程度評価されていることは、自由を守る上で大切です。なぜなら、会社でまったく信用されていない状態だと、先に記載しました通り、自由に動きにくくなるからです。具体的に深堀すると、
- 仕事の進め方を細かく確認される。
- 必要以上に管理される。
- 説明が増える。摩擦が増える。
- 結果として、心も時間も削られる。
逆に、ある程度評価されている人は、
- 任せてもらいやすい
- 細かく干渉されにくい
- 自分のペースを作りやすい
- 周囲からの信頼を得やすい
という状態になりやすいです。だから、評価されることは、他人に認められるためだけのものではありません。評価されることは、自分の自由を守るための土台にもなります。この視点を持つと、会社での評価や貢献も、別の意味を持ち始めます。
整理④ 会社の外では、遠慮なく“好き”に振り分ける
必要な役割を果たし、小さく貢献していれば、会社の外では、自分の好きなことにしっかり時間を使うことができます。例えば、
- ダンスが好きなら、踊る。
- 音楽が好きなら、音を聴く。
- 表現したいなら、表現する。
- 人とつながりたいなら、自分に合う人とつながる。
会社の中で自己実現ができれば、それはとても幸運だと思いますが、会社にすべての自己実現を求めすぎると、苦しくなることもあります。他人が作った会社は、元々、個人の自己実現を育てるための箱ではないからです。
だからこそ、会社という“他者の構造”の中ではなく、“自分の構造”である好きな時間と空間の中で、好きな時間を増やしていく。それが、大人になってからのダンスの楽しみ方でもあると思います。
解決策(アクション):仕事とダンスを両立するための3つのコツ
ここからは、具体的なアクションです。
アクション① 会社では、小さく貢献する
一つ目は、既にお伝えしている、会社で小さく貢献することです。
大きな成果でなくても構いません。派手に目立つ必要もありません。
- 頼まれたことを丁寧に返す
- 期限を守る
- 周囲が困っているところを少しだけ助ける
- 必要な情報を分かりやすく整理する
- 感情的に荒れず、無害で安定した存在でいる
こうした小さな貢献は、地味ですが、組織で動く会社の中ではとても大切な存在になります。そして、これを続けていると、少しずつ信用が生まれて、コントロールできることが増えます。言い換えると、自由な時間が確保しやすくなります。
アクション② 自分だけの小さな専門性を持つ
二つ目は、自分だけの小さな専門性を持つことです。会社で自由を得るためには、ただいるだけだと、代替が効くため、少し弱いことがあります。だからこそ、小さくても良いので、「この部分なら、自分由来で固有に役立てる」という専門性を持つことが大切です。
それは、大きな専門性でなくても構いません。
- 少しだけ詳しい分野がある
- 周囲が苦手なことを、自分は少しできる
- ある作業を安定して進められる
- 自分なりの視点で整理できる
- 人より少しだけ深く見られる領域がある
このような小さな専門性があると、会社の中で自然と必要とされやすくなります。
私自身、とてもニッチですが、専門性があり、個人として深堀した専門分野があります。小さな技術領域ですが、会社で頼られて、貢献しやすくなる一つの要素になっています。
アクション③ 会社では役割に徹し、外では好きに振り分ける
三つ目は、会社では役割に徹し、外で好きを増やすことです。会社には会社の目的があり、上司がいて、組織のルールがあり、評価制度があり、全体最適があります。その中で、常に自分らしさを全開にしようとすると、どうしても摩擦が起きやすくなります。
だからこそ、会社では仮面を被って、ある程度役割に徹する。
- 求められていることを理解する(= 求められていないことはしない)
- 必要な範囲で貢献する、過剰に反応しすぎない
- 適切な距離を見極める
- 会社にすべての自己実現を求めすぎない
- 自分の人生の本体を、会社だけに置かない
そして、その代わり、会社の外で作った自分の時間では、好きなことに全振りする。この切り分けができると、仕事もダンスも大分軽くなります。纏めると、
会社で全部を満たそうとしない、でも雑に扱わない。
その信用で自由を作り、その自由でダンスに振り分ける。
この流れが、社会人ダンサーにとって、とても現実的な両立方法だと思います。
論点:「好き」は、自分で作った時間の中でこそ花開く
私は数多くの人生論に関する本を読みました。
その上で、特に人が死ぬ直前に、
- もっと残業すればよかった
- もっとメールを返せばよかった
- もっと会議に出ればよかった
と思う人が多い、というような本は、読んだことがありません。
それよりも、
- もっとやりたいことにチャレンジすればよかった
- あの時、家族を大切にしておけばよかった
- 自分の心が鳴る方へ、もっと素直に進めばよかった
ということを示唆出しする本の方が、圧倒的に多かったと思います。言い換えると、会社では小さく貢献する。でも人生では、自分の心の声も大切にする。その両方があっていいと思います。
その上で、「好き」は、自分で作った時間の中でこそ花開くというのが、私の人生論です。
会社は、基本的には組織の目的を達成するための場所で、やりがいや成長もありますが、会社は最初から、自分一人の夢のために作られた場所ではありません。だから、会社に自分の好きや自己実現をすべて求めすぎると、苦しくなることがあります。
その上で、もしダンスを好きでやっているのであれば、それは、自分で選んだ世界です。誰かに命令されたわけではなく、評価のためだけでもなく、自分の心が動いたから始めたものです。だからこそ、そこには、自分らしさがあり、仮に大変なことがあったとしても、自分で選んでいるという納得感、そして自由があります。
改めて、
自分自身で作った”自分の構造”の中で、”好き”を育てること。
その両方を持てることは、社会人にとって、とても豊かなことだと思います。
🎯 まとめ:最初の質問に戻ります
最初の質問に戻ります。
本稿の答えはこうです。
そして、自分の時間を増やして、好きなダンスに振り分けていく。
社会人である以上、小さく貢献することは避けられない。
だからこそ、会社では必要な役割を果たす。
小さく貢献する。 → 信用を得る。→ 評価される。
その上で、自分の時間を静かに増やし、自分の心が鳴る方向へ進む。
好きなことは、他人の構造の中で無理に咲かせるものではなく、自分で作った時間と空間の中で育てるものだと思います。それは、会社に合わせながらも、自分の”好き”を手放さない、大人の成熟した生き方なのだと思います。
※ダンスへの”バランス”を深堀したい方は、こちらもご参考下さい。
【Vol.128】ダンスの世界に依存しない人ほど、長く楽しく踊れる理由
またフロアで。
SHINJI
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